まつもとの七夕★2016
旧暦で年中行事を行うことが多い松本。
端午の節句は6月に鯉幟が泳いでいるのが珍しいくらいになりましたが…
いまだ、桃の節句は4月に飾るお家が半数だったり、
(我が家の場合、3月が忙しいと、都合よく旧暦で飾ってます)
お盆はもちろん、七夕様も、8月に行うことも。
私が小学生だった20数年前は、祖母がなんでも旧暦で行事を行っていたので、埼玉で学校が終わって夏休みになると、2度目の七夕をやることになり、なんだか得した気分でした。
特に七夕は、ここら辺では
彦星と織姫を模した『七夕人形』を軒先に吊すのが特徴的。
子どもの着物を人形に着せて、厄除けとしていますが、実は着物の虫干しも兼ねていたんだとか。
雨に当たったら大変なので、なおさら旧暦が都合が良いって話です。
子どもの誕生祝には、母親の里や親戚からこの七夕人形が贈られたそうで、昔は父も家に吊してもらったと言っていますが、今では個人宅でこうした人形を飾ることは少なく。。。
観光資源としてお店や商店街で8月中旬まで飾られ、中心市街地全域と毎年各博物館で楽しむことができます。
種類は、人形型に着物を着せたものや、和紙でつくったもの。
七夕人形に子どもの着物を着せることを、
「七夕様に着物を貸せてやる」 (※『貸せる』は松本の方言です)
となどと言って、こうすると七夕様はもっとよい着物を返してくれる、といういわれもあります。
*******七夕飾りが楽しめるところ2016*******
【松本市立博物館】
●まちなか展示
7月16日(土)~8月16日(火)
中心市街地の商店街で人形や笹飾り
●市民学芸員による七夕人形作り講座
8月6日(土)・7日(日) 人200円、子ども100円
●ほうとうサービス
8月7日(日)10:00~
【馬場家住宅(松本市内田) 7月上旬~8月中旬】
●古民家で楽しむ七夕さま
7月2日(土)~8月16日(火)
江戸時代の七夕飾りの再現展示ほか、「古民家で浴衣を着て写真を撮ろう」(小学生以上)も開催。
大人300円、中学生以下無料
●七夕人形作り講座
10日(日) 1100円
●ほうとうサービス
8月7日(日)10:00~
【はかり資料館 7月上旬~8月中旬】
●町屋で楽しむ七夕さま
7月2日(土)~8月16日(火)
大人200円、中学生以下無料
●ほうとうサービス
8月7日(日)10:00~
ほか、以下の商店街でも七夕飾りが楽しめます。
御徒町町会 (高橋家住宅のある通り)
緑町町会 (小松のパン屋がある通り)
高砂通り (別名、人形町通り) など。
また、
『ほうとう』のサービスとは、七夕様でお供えされたものです。
“ほうとう”とは言っても、あの甲州の有名な味噌煮込みうどんではありません。
うどんに、きな粉やあんこなど、お汁粉のように甘い味付けをした、松本ならではのお供え物。
お砂糖が貴重だった昔にとって、とても特別なごちそうだったんですね。
******七夕人形を製作販売しているお店******
松柏堂 (松本市中央2-5-29 高砂通り)
人形の緑屋 (松本市中央2-6-5 高砂通り)
村山人形店 (松本市中央2-5-32 高砂通り)
島勇 (松本市大手2-4-25 六九商店街)
ベラミ人形店 (松本市中央3-7-23 大橋通り)
スーパーなどの量販店では、
七夕の飾り物は6月から売り始めて7月にはもう無い感じですが、
こうした昔ながらのお店に行くと、8月でもまだまだ短冊やキラキラの吹き流しもありますよ
関連記事