2015年01月09日
1月上旬★松本あめ市

信州のゆかりある武将といえば、上杉謙信と武田信玄。
その両者が深くかかわる、「敵に塩を送る」の故事に由来した伝統行事が、「あめ市」です。
戦国時代、ライバル同士だったこの2人ですが、
武田・今川・北条の3国同盟をやぶった制裁で、塩の供給を断たれ困っている敵将の武田信玄に、「争うべきは弓矢にあり 米 塩にあらず」と言って、上杉謙信が塩を送り、この塩が松本の地に届いた永禄11年(1568年)の故事を記念して「塩市」が始まったとの事。
それがいつしか子どもの喜ぶ「あめ市」になったと言い伝えられており、あめ市は、松本だけでなく「塩の道」となった市町村でも行われています。特に終着駅となった松本では、盛大であり、新春の伝統行事として賑わいを見せます。

イベントは本町をメインに中心市街地が歩行者天国。
塩の入った袋「塩がます」をかたどった飴や福あめ(いわゆる金太郎あめ)などが露店で販売され、各商店街では市神さまが祀られるなど、城下町・商都松本の新春に似つかわしい風情です。
特に本町で行われる、武田VS上杉に分かれて勝負する「塩取り合戦」は、市民参加で熱気と共に毎年大盛り上がり!
参加するには、早く会場に来て参加券を入手しなければなりませんが、周辺で応援するだけでも、かなり楽しめます。
他にも
★松本あめ市時代行列/音楽隊/神輿のお練り/太鼓連演奏(市街地各地)
★全国あめ博覧会即売会(中町蔵シック館)
★松本あめ市展(時計博物館3F ※この展示見学のみ無料)
★子どもによる福だるま売り
★福引(各商店街を利用した人に抽選券を配布。福引場所は千歳橋上にて)
が例年行われています。
特に『子どもによる福だるま売り』は、商売屋の子ども達が商いを覚えるための大事な行事だったとか。
中心市街地に住む子どもたちは人数が減ってきていますが、今でも城下町の伝統行事をしっかりと引き継ぎ、大きな声で頑張っている姿があります。
今年だるまを買おうを思っている方は、ぜひ子どもたちから買ってくださいね。
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松本あめ市 毎年1月上旬
2015年1月10日(土)~11日(日)
松本市中心市街地にて
期間中、交通規制あり。(日曜日が歩行者天国)
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2014年11月16日
晩秋、閉館前。旧開智学校の煌き
日暮れが早くなり、太陽が沈むと途端に寒くなる季節から、ささやかな楽しみを見出しています。
それは旧開智学校。
開館時間:午前9時~午後5時まで(ただし入館は4時30分まで)
閉館時間近くになると、
あたりが暗くなって、中央のステンドグラスに灯がともったように見えるんです。
たぶん、もっと寒くなって暗くなればなるほどいいのかも。
ある日、もっと近くで見たいと思い、接近してみたら、
閉館直前には、それを知らせる音楽が放送されるらしく、
ちょっとしたイベントショーみたい。
晩秋の真っ赤な葉も色を添えて、「いと、あわれ」な光景でした。
だがしかし。
お役所仕事なのか、5時ぴったりになると、曲の途中でもぶちっ!!と放送が切られて、それはそれで残念だった・・・(笑)。
そういえば、今年ぐらいから、冬場に光のページェントとしてライトアップしたイルミネーションを、
桜の時期(夜桜)も合わせて実施し、とても好評でしたが、
旧開智や隣の司祭館も、桜の時期、夜間ライトアップ・・・とまではいかなくとも、
館内の照明をやってくれれば、良いのになぁ。。。
さて。個人的な願望はさておき。
冬場の夕方、松本城に来て、もう入館時間を過ぎてて残念・・・と思った方は、
5時前までに間に合うなら、あきらめずに、旧開智学校前までお散歩してみましょう。
現開智小学校前まで来れば、遠目ですが、確かにステンドグラスが輝いてるのが見えます。