2014年07月07日

丸の内★松本神社

丸の内★松本神社
松本城、道路を挟んで北隣にある松本神社
前身は、縁結び・郷土発展の神として信仰を集めた暘谷(ようこく)大神社で、松本城ともゆかりの深い神社。
地元では、”ようこく様”と親しまれています。

いつもはひっそりしていますが、お祭りの日、7月10日(宵祭)11日(本祭)はたくさんの出店が並び、子供神輿・大人神輿が地域を練り歩きます。
特に子供神輿に参加する町会の子たちは、そのために学校を早退することも。
おそらく松本市内でも夏到来を告げる存在のお祭り。
以降、各神社の夏祭りが始まり、松本城などの夏イベントもぐっと増えてきます。
丸の内★松本神社
そして、松本神社のお祭りの日には、昔から雨が降るとも言われています。
「縁結び」の神社と言われつつも、なぜか男女で参ってはいけないと言われる松本神社。

なぜだろう、という事ですが、
ここに合祀されている、松姫のお話が云われとなっています。

松本神社の歴史は。。。

前身の暘谷大神社は、松本城主松平康長と松姫の子の虎松(孫六郎永兼)を祀る社。
その後、寛政9年(1797年)に、今宮八幡宮(戸田氏の先祖戸田宗光)、片宮八幡宮(戸田氏以前の三河国田原領主一色義遠)を勧請して合祀、 天保2年(1831年)には更に共武大神社(松平康長)、淑慎大神社(松姫)と合祀し五社とし、1953年の若宮八幡宮(松本城の前身深志城の築城者島立貞永)との合祀を期に、名称を松本神社と改めた、
との事です。

小難しいですが、とにかく松本城主とゆかり深い神社というのは分かっていただけるかと思います。
そして、”お祭りには雨が降る”と言い伝えられてきた背景にある人物が、ここに合祀されている淑慎大神社こと、松姫さま。

この松姫さま、というのが、あまり器量の良い姫ではなく、松本城主も結婚相手が見つからず大変困っていたそうです。
そこで、松本城下の武家などの若者を集めたそうですが、誰一人として顔を上げる者がいない・・・
しかし、ある一人の若者が、「どれほど不器量なのか・・・」と興味がわいて、ふと顔を上げた瞬間、
「顔を上げたおまえが気があるのだろう。嫁にやる」 などとの運びで、むりやり結婚となったようです。

そんな状況ですから、お婿さまとなった若者は、松姫に寄り付くことはありませんでした。
そして、それを嘆いた松姫が、松本城の天守閣からお堀へ身を投げてしまった・・・という話なのです。
丸の内★松本神社

そういう理由で、地元で育ってきた人は、
「松本神社に男女で行くと、松姫の嫉妬で別れさせられる」
などと昔から聞かされていて、なんとなく境内に入るのをためらってしまいます。

しかし、7月10日11日のお祭りは屋台も多く盛大なので、多くの老若男女が楽しそうにやってきます。
だからこの日は、松姫さまをそれを見て悲しみ、涙=雨 が降るのだ、 と言われています。


梅雨明け前、という時季もありますが、
確かに松本神社のお祭りは雨の日が多いような気がします。


御神木の大欅は境内の外にあり、これを守るためにわざわざ道路中央分離帯をつくってあります。
境内の手水舎も、井戸湧水が清々と流れています。

神社の立葵の花が、深緑の大欅に色を添えてくれる、6月中旬頃からお祭りの7月頃。
松本神社のいちばんいい季節です。
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松本神社
長野県松本市丸の内10-37
★宵祭 7月10日
★本祭 7月11日
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