2014年09月27日

中央2丁目★さくら咲く

中央2丁目★さくら咲く中町のメイン通りから少し脇にそれたところ。
有名なお蕎麦屋さんのお隣を2階に上がります。

古めかしい建物なので、最初は勇気がいるけれど、
松本城の石垣を彷彿とさせる装飾の階段を上がりきると、年季を感じる太い梁に支えられた、気取らない落ち着いた空間が待っています。

基本、和食のお店
でも、特徴的なのは、新鮮な魚はもちろん、松本市周辺でとれた山菜や、ジビエ
つまり鹿肉などを提供してくれることです。

以下はお店の基本情報ですが、
“不定休”とあるように、まれに閉まっている日もあります。

中央2丁目★さくら咲く



********************
さくら咲く
松本市中央2-9-11
TEL 0263-33-6730
営業  : 17:30~22:00
定休日:日曜日ほか不定休
http://saku-sakura.org/
********************
・・・というのも、不定休の理由が、このお店の食材調達方法と密接に関わっているためです。

不定休の日にお店の入り口に掲示されている張り紙。。。

「本日は、山菜取りのため、お休みです」

なるほど。仕方ないか。

と思うのは、
このお店のご主人、お魚検定2の持ち主で、釣りをするほか、猟師でもあり、猟期に入ると自ら食材を山で捕ってくる人
山好きのため、春には、山菜、秋にはキノコ。。。
山で採れたものを材料に作られた、山葡萄酒やまたたび酒。。。

お店に飾られている山の写真も、やはり。
ご主人が撮影されたものです。中央2丁目★さくら咲く

春の4月下旬から5月上旬の山菜シーズン
山菜の王様といわれるタラの芽や、そのタラの芽より美味しいという人もいう、
コシアブラほか、真の山好きの人しか知らないだろうな・・・と思われる
種類が並びます。

そして
11月中旬から2月15日(延長される場合もあり)は、鉄砲の猟期。
ジビエ(特に鹿肉)の竜田揚げは、程よい熱の通り具合が、絶妙です。
ジビエの入ったコロッケも、特徴ある風味と脂の少ない肉質感が美味しいです。

よく、鹿肉は、筋張っていて臭いといわれる方もいますが、処理の仕方や調理方法によるところが多いから、との事。

伝統的に猟が貴族のスポーツであった欧州諸国では、鹿肉は今でも最高級のごちそうだそうです。

猟期以外では、有害駆除隊員にもなっている方ので、ジビエが全く食べられないわけではありません。

しかし、どれも季節ものなので、その日に出会った食材、料理に感謝してありがたく頂戴するのが、このお店の一番の楽しみ方です。
中央2丁目★さくら咲く
お酒は日本酒がメイン。
中町通りのお酒、“中甼(なかまち)”も楽しめます。

ランチ(右写真)は、ごはん・汁物・おしんこまでついて、
700~800円台という、良心的すぎる価格です。

寡黙で、どこか飄々としているように見えるご主人ですが、
山のこと、釣りのこと、猟師のことなどを質問すると、ひとたび弾みだした会話はとても面白く。。。

そして、高齢化する猟師の現状、
ジビエ料理を提供するむずかしさ、自然の恵みや多様な生き物と共存することなど。

近年始まったジビエサミットのように、長野県の観光や産業に組み込むことも含めて、
いろいろ、考えるきっかけも与えてもらったように思います。



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